校長挨拶

 

北海道別海高等学校のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます

多くの方々にご支援いただきながら校長として3年目を迎えることができました。日頃から各方面から多大なるご協力をいただいていることや、別海町から多額のご支援をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。

 本校は、普通科、酪農経営科、農業特別専攻科の3つの学科からなる学校です。平成24年から、地域住民が学校運営に参画するコミュニティ・スクール(学校運営協議会)を導入し、多くの就学支援を実現してきました。こうした環境のもと、本校の生徒は、のびのび、はつらつと勉強や部活動、ボランティア活動、農業クラブ活動などに取り組み、自分のよさや可能性を伸ばして、大学進学や就職など、進路実現を果たしてきました。

しかし、現状に満足することなく、校訓である「日々是新」(昨日までの自分を捨て、もっと明るいもっと高いもっと充実した日にしよう)の意味を深く考え、令和7年度は次のような取り組みを行っていきます。

(1)   探究学習の充実

本校の生徒の進路は多岐にわたっており、大学進学だけをみても総合型入試が一般入試を上回ってきました。各学習において、探究的要素をしっかり取り入れながら実社会とのつながりを意識した指導をこころがけるとともに、個々の目標や課題にひとりひとり丁寧に向き合い、誰も取り残さない、生徒が安心して学べる学校を作っていきます。

(2)コミュニケーション力の強化

 様々な進路先から高校生に一番求められる力はコミュニケーション力だと言われていますし、社会人の一番の悩みも人間関係です。コロナ禍で希薄になってしまったコミュニケーション力を、基本的な挨拶から見直し、どこにいっても人間関係で苦しまず、何事にも主体的に取り組める人材育成を行います。

(3)農業教育の充実

資材の高騰や食のグローバル化が進み、今まで以上に経営力が求められるようになりました。今年度から経営力強化のために生徒自ら牛を買い付け販売する「生徒が経営する牧場」を実行に移していきたいと思います。農業特別専攻科も仕事と両立しやすく、経営戦略が立てられるようなカリキュラムに改編しました。根室管内は酪農や漁業、林業が経済の中心であるとともに、日本の食料を支える重要な地域です。高度な専門力をもちながら、しっかりと産業の現場を支えていける人材を育成し、地域の発展に貢献したいと思います。

「地域と歩む私の学校(ステージ)」のスローガンのもと、生徒一人ひとりが安心・安全に学校生活を送り、確かな学力と豊かな心、健やかな体を育むことができるよう、教職員一丸となって教育活動の工夫・改善に取り組み、皆様方の御期待に応える魅力溢れる学校づくりを進めてまいりますので、本校へのご理解とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

令和7年4月1日 北海道別海高等学校長 織井 恒