専攻科日誌
第8回 酪農技術現地研修会
11月11日(火)、第8回酪農技術現地研修会として、西春別の卯野牧場を視察しました。同牧場は GLOBALG.A.P.認証 を取得しており、牛舎内の衛生管理が徹底された、先進的な生産現場でした。
代表取締役の 卯野聡明 様 からは、
「従業員が働きやすい環境をつくるのが社長の仕事。こちらから察してあげる姿勢が大切です。」
という、現場を支える人材を尊重した経営理念について説明をいただきました。従業員の働きやすさを第一に考える姿勢は、学生にとって大きな学びとなりました。
牛舎は結露防止のため木造構造となっており、子牛ペンには陽圧換気システムを導入するなど、牛が快適に過ごせる環境づくりが随所に見られました。衛生管理と動物福祉の両立を図る工夫が印象的でした。
今回の視察を通して、従業員を雇用する立場としての心構えや、持続可能な酪農経営のポイントについて多くの気づきを得ることができました。学生にとっても大変学びの多い訪問であり、今後もこのような研修の機会を継続していきたいと感じました。 (文責:川内)
第1回 公開酪農セミナー
10月27日(月)、別海町青少年プラザにて「第1回 公開酪農セミナー」を開催しました。
講師には、帯広畜産大学畜産学部 教授・川島千帆先生をお招きし、「乳牛における分娩後の良好な繁殖性や、その子牛の健全な発育につなげるための周産期管理に関する研究」をテーマにご講演いただきました。
当日は、酪農経営科の生徒も参加し、熱心に耳を傾けていました。
分娩前の管理の重要性を改めて学ぶ、貴重な機会となりました。
ご講演いただいた川島先生、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
次回「第2回 公開酪農セミナー」も開催予定です。詳しくは本校HPでお知らせします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。 (文責:川内)
令和7年度 農業特別専攻科 視察研修会 3日目
3日目
最終日は、大樹町の半田ファームと帯広市の広瀬牧場・ウエモンズハートを訪問しました。
まず訪れた半田ファームでは、6次産業化の取り組みについて学びました。
1996年からチーズ製造を手がけており、現在では公式オンラインショップも運営されています。牧場経営に加えて製造・販売までを行うことで、経営面で大きな支えとなっているとのお話を伺いました。
続いて訪問した広瀬牧場・ウエモンズハートでは、多角的な経営について学びました。
牧場経営を中心に、ジェラートショップ「ウエモンズハート」の運営や、酪農教育ファーム「十勝農楽校」、山林事業など、多方面に事業を展開することでリスク分散を図っている点が印象的でした。
今回の視察を通して、経営に関する多くの学びを得ることができました。
特に印象に残ったのは、「牛は私たちの飼育によって気持ちよくも、不愉快にもなる」という言葉です。
これからも常に牛の気持ちに寄り添い、より良い経営を目指していきたいと感じました。(文責:川内)
令和7年度 農業特別専攻科 視察研修会 2日目
2日目
10月16日(木)、私たちは足寄町の北野牧場と本別町の山下牧場を訪れました。
まず訪れたのは、広々とした放牧地が印象的な北野牧場。起伏のある牧草地で放牧している光景がとても印象的でした。子牛の管理にも工夫がたくさんあり、子牛に飲ませる初乳は発酵初乳のみを使用し、粉ミルクは一切使っていませんでした。牛の健康と成長を第一に考える姿勢が伝わってきました。
次に訪れた山下牧場では、約300頭の牛たちが元気に暮らしていました。昨年度の1頭あたり乳量は13146㎏と好成績で、効率的な管理の成果を感じました。2名でスムーズに作業できるよう自動搾乳ロボットを導入したり、牧草の管理を専門業者に任せるなど、最新の経営手法も学ぶことができました。
広大な放牧地での牛たちの姿や、先進的な牧場経営の現場を目の当たりにし、酪農の可能性や奥深さを改めて実感した1日でした。(文責:川内)
第1回 公開酪農セミナー
10月27日(月)の11時00分~12時30分で「第1回公開酪農セミナー」を開催いたします。
場所は別海青少年プラザです。
帯広畜産大学 畜産学部 教授の川島 千帆 様が「乳牛における分娩後の良好な繁殖性やその孔子の良好な発育につなげるための周産期管理」について講演を行います。
参加費は無料です。気になる方は、是非足を運んでみてください!
申し込みは、下のQRコードからお願いします!(文責:川内)
令和7年度 農業特別専攻科 視察研修会 1日目
10月15日(水)から17日(金)にかけて、浜中町・十勝方面への視察研修会を実施しました。
1日目
初日は浜中町の 二瓶牧場 と 白川牧場 を訪問しました。
二瓶牧場では、牛の衛生管理について学びました。
牧場では「繋ぎ飼い」で昼は放牧を行っており、トンネル換気によって牛床を常に乾燥させるなど、病気を未然に防ぐための徹底した衛生管理が実践されていました。「牛を病気にさせない」という強い意識が印象的でした。
白川牧場では、牧場経営の効率化についてお話を伺いました。
少人数でも牧場を運営できるよう、作業をシンプルにする工夫が随所に見られ、経営面での意識の高さを感じることができました。
今回の視察を通じて、現場での管理や経営の工夫など多くの学びを得ることができました。今後の活動にも活かしていきたいと思います。(文責:川内)
第7回酪農技術現地研修会
9月25日(木)に第7回酪農技術現地研修会がありました。今回は、厚岸町トライベツにある妹尾牧場へ視察に行きました。妹尾牧場は、経産牛58頭、未経産牛39頭の計97頭を繋ぎで飼育していました。
昔ながらの牛舎であり、対頭式となっていました。妹尾さんは「食べさせる餌によって乳量や乳脂は大きく変わってくる。乳房炎の予防としては、高価なビタミンをあげている」と話してくれました。
飼育している牛の平均年齢は高く、過去には12産している牛もいたとのことでした。
今回の視察では、コストをかけないで飼育する経営の大切さを学ぶことができました。1年目学生の野田隆世さんは、同じ繋ぎ飼い牛舎のため興味津々で質問していました。とても勉強になる研修になって良かったです。妹尾牧場様、ありがとうございました。(文責:川内)
第4回 酪農技術現地研修会
7月28日(月)に第4回、酪農技術現地研修会がありました。今回は、株式会社 井出牧場へ視察に行きました。井出牧場は、酪農から和牛の繁殖へ切り替えた珍しい農家さんでした。繁殖200頭、肥育1頭、後継牛合わせて390頭を飼育していました。現在は、繁殖をメインで行っていますが、井出さんは「一度牛が病気になってしまうとなかなか値がつかないという大変さがあるため肥育へ切り替えたい」と話をしていました。
また、和牛能力共進会へ出品した牛も見せていただきました。共進会へ出品する牛は、エサにこだわっており、乾草をカッティングマシンで細かくすると話していました。乾草を細かくすることで牛の肋が張るとのことでした。
普段、研修会で見ることのない和牛農家さんであったため、学生は興味を持ちたくさん質問をしていました。とても勉強になる研修となりました。(文責:川内)
〔専攻科〕第2回酪農公開セミナー
2月17日(月)別海町青少年プラザにて第2回酪農公開セミナーを実施しました。
今回は麻生大学獣医学部 教授 河合 一洋 氏に「乳房炎発生要因と乳房炎防除管理プログラム」についてご講演していただきました。
乳房炎に感染に影響する要因や、乳房炎を発生させない飼養環境、搾乳手順などを、これまで河合先生が研究されてきたご経験を基に教えていただきました。
会場からは搾乳手順や乳房炎治療に関して、沢山の質問が挙がり、活発な意見交換が行われました。
講演を聴いた学生からは、「乳房炎治療の判断基準など、仕事をする上で悩むことがあったのでとても勉強になりました。今日学んだことを取り入れて乳房炎による経済損失を減らしていきたいです。」と話をしてくれました。
[専攻科]加工実習
2月10日(月)、14日(金)に(株)べつかい乳業興社にて加工実習を実施しました。
10日は、別海町乳製品加工施設でストリングチーズ・モッツァレラチーズ、カチョカヴァロを製造しました。チーズの成形作業は力加減が難しく、苦戦しながらも一生懸命取り組んでいました。
14日は、別海町農漁村加工体験施設にてあんパンやカレーパンなど7種類のパンを約240個製造しました。学生達は、成形やトッピングなど試行錯誤しながら楽しんで取り組んでいました。
参加した学生からは、「チーズの加工を学ぶことができてとても勉強になりました。今後、自家の生乳を使って家でもチーズを作ってみたいと思います。」と話をしてくれました。
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